批評の手帖

浜崎洋介のブログです。ご連絡は、yosuke.khaki@gmail.comまで。

「なぜ岸田総理はウソをつくのか?—平成の『凶悪事件』に隠された答えとは?」(藤井聡・浜崎洋介)

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 月刊表現者の「切り抜き動画」です。「岸田文雄論」というほどのものではありませんが——というか、論を紡ぐほどの中身がないのが「岸田文雄」という人間の厳しいところなんですが——、要するに、「依存症」に陥った日本人全体の象徴として、「岸田文雄」という現象を論じています。
 一つだけ例を挙げれば、「個人の主体的判断を尊重する」というマスクのルールに関して、日本人は、自分の本音を隠してもなお政府や専門家の「推奨」に従い続けるという依存性を見せました。しかし、政府は政府で、世間や専門家の顔色を窺って政策を決めるという「依存症」を発揮し、さらに専門家は、その閉じた業界の権威にのみ従って判断を定めていくという「依存症」を見せたのでした……。この、誰もが「主体的判断」を見失って互いに寄り掛かる悪循環のサイクル、この「盲人もし盲人を導かば穴に落ちん」といった状況こそ、「現代日本人」の病だということです。
 では、肝腎の「主体性」はどのようにすれば回復し得るのか? それこそ精神医学的な話になりますが、それはそれで、また今度の「もぎせかchトークイベントー『戦後日本』を精神分析する」(茂木誠×浜崎洋介/4月15日4月15日(土)「もぎせかchトークイベント—『戦後日本』を精神分析する」のお知らせ! - 批評の手帖)で話そうかと思います(笑)。よろしければ、是非。