批評の手帖

浜崎洋介のブログです。ご連絡は、yosuke.khaki@gmail.comまで。

『表現者クライテリオン』2023年5月号、発売!……と、表現者塾「信州支部第4回学習会」(小幡敏氏講演+トークセッション)についてのお知らせ。

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 『表現者クライテリオン』(2023年5月号)が発売になりました!
 今回の特集は、題して「『岸田文雄』はニッポンジンの象徴である~“依存症”のなれの果て~」です。とはいえ、私たちが問い質したいのは、岸田文雄首相その人というよりは、文字通り「岸田文雄」という人間が象徴しているところの「依存症」、あるいは岸田政権を容認している「現代日本人」の方です。
 私自身、①まず『永田町動物園』(講談社)という快著を持つ反時代的な気骨の政治家・亀井静香氏に藤井聡編集長と共にインタビューをしていますが(とはいっても、ほとんど喋れていませんが…汗)、その他に、②「私たちの『からっぽ』を乗り越えるために—戦後日本人論」という評論、さらに、③映画で語る保守思想シリーズ・第4回「『仁義なき戦い』に見る、『父』を失った日本人(前編)」の座談会、そして、④巻末オピニオン「安倍『器』論・再考—『安倍晋三 回顧録』を読んで」という論考も載せています。久しぶりに結構、働きました(笑)。
 その他の原稿・連載のことについてはキリがないので、ここには記しませんが、一つだけ。今回から、「塾生のページ」(6頁程度)というの新連載が始まりました。主に、塾の講義レポートと塾生の投稿文で成り立っていますが、表現者塾の雰囲気を知りたい方にとってもいいのではないかと。
 是非、手に取って頂ければと思います。
 以下は、クライテリオン新刊の目次です。よろしくお願いします!

☆【特集】「岸田文雄」はニッポンジンの象徴である “依存症”のなれの果て
☆[特集座談会]
岸田文雄とは何者か?/亀井静香×藤井 聡×浜崎洋介
☆[特集対談]
佐高信が語る、岸田政権の腐敗と病理/佐高 信×藤井 聡
☆[特集論考]
・「日本の歴史」に聞く耳持たぬ岸田首相――その言葉は宏池会財務省の鋳造品/上島嘉郎
・私たちの「からっぽ」を乗り越えるために――戦後日本人試論/浜崎洋介
・緊縮財政こそ財政破綻への道ではないか/森永康平
・人として持つべき「死生観」を失った感染対策の愚/甲野善紀
・「猿蟹合戦」から考える依存症者によって作られる社会の末路/仁平千香子
表現の自由とは何か/呉 智英
☆[特別寄稿]
SDGs批判序説/長谷川三千子
☆[新連載]
経世済民 虫の目・鳥の目(第1回 紙幣から見えるもの)/田内 学
・塾生のページ
☆[連載]
・「危機感のない日本」の危機 天皇意識の喪失と日本の消滅/大石久和
・「農」を語る 第1回 人と自然を取り持つ「農」/中貝宗治×藤井 聡
・欧米保守思想に関するエッセイ 第11回 トクヴィルの民主主義批判 Part①/伊藤 貫
・徹底検証! 霞が関の舞台裏 脱藩官僚による官僚批評 第2回 「官高政低」がもたらす財政民主主義の否定/室伏謙一
・虚構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー 第二十六回 大江健三郎の文学と戦後民主主義富岡幸一郎
逆張りのメディア論30 AIは新聞を殺すのか/松林 薫
ナショナリズム再考 第21回 リベラリズムは世代間正義を論じることができるか(三)愛着と忠誠の政治哲学序説㊉/白川俊介
・戦争を知らないオトナたち 第四回 凍てつく日の丸――落日の大地シベリアに生きる②/小幡 敏
・映画で語る保守思想 第4回 『仁義なき戦い』に見る、「父」を失った日本人(前編)/藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎
・葬られた国民作家 獅子文六(最終回)ユーモア小説の系譜――戦後派的デカダンスの時代に/平坂純一
・東京ブレンバスター⑤ 柔術と英国フェミニズム但馬オサム
・欲望の戦後音楽ディスクガイド 第3回 The Shaggs / Philosophy of the World/篠崎奏平
・編集長クライテリア日記 令和五年二月~三月/藤井 聡
☆[巻末オピニオン]
・安倍「器」論・再考――『安倍晋三 回顧録』を読んで/浜崎洋介
☆[書評]
・『異常の構造』木村 敏 著/前田龍之祐
・『中村菊男 政治の非合理性に挑んだ改革者』清滝仁志 著/田中孝太郎
・『新しい階級闘争 大都市エリートから民主主義を守る』マイケル・リンド 著/橋本 悠
☆[その他]
・多様性に関する多様な考察/髙江啓祐(寄稿)
・岸田総理のウクライナ電撃訪問をただ賞賛する愚(鳥兜)
・リモート国会は代議制の否定(鳥兜)
・「推奨」してもらいたい日本人――他者依存の成れの果て(保守放談)
アメリカが「普通の国」になる日(保守放談)
・「コオロギ食」騒ぎと「新しい生活様式」(保守放談)
・読者からの手紙(投稿)


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 で、ついでにといっては何ですが、4月29日の表現者塾信州支部第4回学習会の方も、日程が近づいてきました。
 第一部から第二部に及ぶ長時間(14:00~17:30)の勉強会(小幡敏氏による講演+小幡氏×浜崎によるトークセッション+質疑応答)ですが、ここまでじっくり話す機会はめったにありません。大規模なシンポジウムではない、小規模の学習会ならではの企画だと思います(しかも、塾ではないので1回だけの参加でも大歓迎です)。
 以下に、今回の学習会についての、信州支部長の前田一樹さんのメルマガと、私のメルマガを掲示しておきます。少しでもご興味があれば、是非、足を運んでいただければと思います。よろしくお願いいたします!
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