批評の手帖

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保守思想入門・第3回「フランス革命に対する二つの態度~バークとカント」がアップされました!

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 保守思想入門・第3回「フランス革命に対する二つの態度~バークとカント」が、imidasサイトにアップされました。
 今回から、いよいよ第一章に入るわけですが、それに伴って内容が一気に具体的になります。
 詳しくは本文を読んで頂ければと思いいますが、フランス革命の混乱のなかで生み出された数々のイデオロギーに対して、文字通り「後手を引くように」バークが登場してくる様子を描いた上で、そのバークの「根本感情」がどのようなものであったのかを確認するために、近代保守思想=バークの崇高論と、近代個人主義=カントの崇高論とを比較対照しています。そして、最終的にはカントとロベスピエール、そして、その二人を媒介として浮かび上がるルソー、この三者関係のうちに、近代的自己(理性)と革命(左翼)、そして社会契約論(社会理論)の関係を示唆するところまで書いています。
 バークの崇高論を、ここまで「保守」に引きつけて書いたものは、あまりないのではないかと思いますが、読めるものになってることを祈ります。色々と野暮用が入って進みませんが(汗)、次第に筆も乗ってきました。一読していただければ幸いです!