批評の手帖

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與那覇さんとの対談「‶ネアカ宰相‶安倍晋三の虚実」が『文藝春秋』(2023年5月号)に載りました。

bunshun.jp
 昨日、與那覇潤さんとの対談「〝ネアカ宰相〟安倍晋三の虚実」が載った『文藝春秋』(2023年5月号)が自宅に届きました。
 文春ウェビナーでの対談を編集部が纏めたものですが、その読み易さといい、その凝縮度といい、さすが文藝春秋という感じがします。ここまで纏めてもらえると、與那覇さんと私と、文春編集部との共作と言うべきなのかもしれませんが、いずれにしろ質が上がっていることだけは確かです(笑)
 ちなみに言うと、その他の記事もなかなかです。元大蔵事務次官斎藤次郎氏による「『安倍晋三 回顧録』に反論する」だったり、小泉悠氏×高橋杉雄氏「ウクライナ戦争『超精密解説』」だったり、石戸諭氏の「ガーシーとは何者か」だったり、平野敬一郎氏×尾崎真理子氏「大江健三郎を偲ぶ」だったり、果ては三浦瑠璃氏の「独占告白120分—夫の逮捕で考えたこと」だったり…良くも悪くも、読みたくなるような記事が並んでいて、「これが、総合誌というものの雑っぽさか」と唸らされます。『中央公論』や『世界』や『VOICE』なんかを見ていても、手に取りたいと思ったことは一度もありませんが、『文藝春秋』だけは「仕方がない、読んでみるか…」という気にさせます。そこは、さすが「菊池寛の伝統」だと言うべきなのかもしれませんが、ここまでの「雑っぽさ」は、さすがにクライテリオンには真似できません(笑)。
 いずれにしろ、一読していただければ頂ければ幸いです。