批評の手帖

浜崎洋介のブログです。ご連絡は、yosuke.khaki@gmail.comまで。

草奔志塾「表現者第Ⅱ期創刊記念セミナーシンポジウム」(in札幌)にご参加の皆さん、ありがとうございました。

 ちょっと忙しくて、予めの告知ができなかったのですが、この度、北海道(札幌)の草奔志塾の出口さんにお誘い頂いていた「表現者第Ⅱ期創刊記念セミナーシンポジウム」(5月12日)を無事終えることが出来ました。
 私自身、「文学」を生業としているということもあってか、地方巡業に行くということは少なく、行ったとしても、だいたい「学会」なんかにお呼ばれする程度だったのですが、この度は『表現者クライテリオン』の編集委員として地域の皆さんとお話しすることができて、私自身大変勉強になりました。
 東京への一極集中によって思っている以上に地方が疲弊しているということ、そして、それを東京人がほとんど意識できていないし、問題にもしていないことを思い知らされました。何というか「同胞愛」と「想像力」の欠如によって、日本そのものがミニEU化しているというか(つまり、ギリシア人に同胞愛を持たないドイツが、事情も考慮せずに緊縮をギリシアに要求するといった…)、政治家と官僚が「国家」(国家の全体を顧慮する理性)より先に、省益や自分の出世のことを先に考え出すと、どのようにおぞましい事態が出来するのかといったことの一端を見た気がします。
 いや、もちろん、それはある程度までは知ってはいたことでしたが、この度の旅で、それを改めて実感して帰ってきたという次第です。やはり「精神」の問題抜きにして、この国の回復も自立も見込めないものと思います。参加して下さった皆さん、また、出口さんはじめ草奔志塾の皆さん、藤井先生、柴山さん、川端さん、ありがとうございました。

 また、『表現者クライテリオン』は引き続き、精力的に地方巡業をしていきたいと考えております。次は8月20日に沖縄に行く予定だった…と思います。また詳しいことが決まり次第、告知できる余裕があれば告知したいと思います(笑)。よろしくお願いします。