批評の手帖

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『西部邁 最後の思索「日本人とは、そも何者ぞ」』(飛鳥新社)が発売されました!

西部邁 最後の思索「日本人とは、そも何者ぞ」

西部邁 最後の思索「日本人とは、そも何者ぞ」

 告知が遅れましたが、この度、5月23日に、飛鳥新社さんから『西部邁 最後の思索「日本人とは、そも何者ぞ」』が発売になりました。
 去年放映された、MXテレビ『西部邁ゼミナール』の20回シリーズ企画「日本人とは、そも何者ぞ」の書籍化です。
 とはいえ、もちろん書籍にするに当たっては、一つ一つの発言に、できるだけ丁寧に手を入れて編集し直していますので、テレビをご覧になった方でも、改めて楽しんでいただけるのではないかと思っています。間違いなく新鮮な発見があるはずです。
 この「日本人とは、そも何者ぞ」は、文字通り西部先生の「最後の思索」になりましたが、それと同時に、私にとっても掛け替えのない「宝」となりました。その後のドタバタ――西部先生の自殺から、自殺幇助者の逮捕、そして『表現者クライテリオン』の版元移動に至るまでの慌ただしい日々――はあったものの、それでも、この「日本人」を巡る思索が、やはり現在においてこそ必要なものであるという自信は揺らぎません。手に取って頂ければ幸いです。
 座談はもちろんのこと、この度の書籍化の企画でも終始リードして下さった澤村修治さん、西部先生との時間を作って頂いた西部智子さん、番組作りに協力して頂いた窪田哲学さんと今村有希さん、装幀家の芦澤泰偉さん、そして、文字起こしから構成までを一貫して支えて下さった飛鳥新社の工藤博海さんに、この場を借りて、改めて感謝の意を記しておきたいと思います。ありがとうございました!

 ちなみに、「まえがき」(4月6日付)で記した「けじめ」というのは、私自身は、例の『表現者クライテリオン』の4月11日付メルマガ「西部邁自幇助者の逮捕を受けて――『表現者クライテリオン』が問われること」(https://the-criterion.jp/mail-magazine/20180411/)で示したつもりです。発表順は、メルマガが先で、本書の「まえがき」が後になってしまいましたが、執筆順は、本書の「まえがき」の方が先だったことは断っておきたいと思います。