- 出版社/メーカー: 日本工業新聞社
- 発売日: 2015/06/01
- メディア: 雑誌
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取り上げたのは、①坂口安吾『堕落論』、②江藤淳『成熟と喪失』、③三島由紀夫『文化防衛論』、④福田恆存『人間・この劇的なるもの』、⑤小林秀雄『本居宣長』の五冊です。もちろん、この五冊は、各一冊ずつでも強度を担保していますが、しかし同時に、一つの問いを巡って密接に絡み合っています。ここで、それがどう絡み合っているのかの詳細を書く事は出来ませんが、私の問いを一言で要約しておけば「近代(戦後)において超越性は可能なのか?」ということになるでしょうか。
しかし、考えてみれば、書籍紹介とはいえ、論壇誌で「文芸評論」らしきものを書いたのは初めてかもしれません。一読して頂ければ幸いです。