批評の手帖

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8月28日付の『産経新聞』に、『滅びゆく日本へ 福田恆存の言葉』(佐藤松男編、河出書房新社)の書評、「『見えすぎる眼』の凄み」を寄稿しました。

滅びゆく日本へ: 福田恆存の言葉

滅びゆく日本へ: 福田恆存の言葉

 私用でバタバタしていて、告知が完全に遅れてしまいましたが、8月28日付の『産経新聞』に、『滅びゆく日本へ 福田恆存の言葉』(佐藤松男編、河出書房新社)の書評「『見えすぎる眼』の凄み」を寄稿しました。
 この度、佐藤松男氏によって「箴言集」風に編み直された福田恆存の言葉を一気に読み返して、改めて福田の「絶望」の深さに慄然としましたが、それでも、それが言葉になっているうちは、戦後日本の惨状を自覚できているという限りで、まだましなのかもしれません。が、今や、左/右を問わず、その「絶望」の自覚さえ怪しい時代です。その意味でも、一人でも多くの読者に福田恆存の言葉が届くことを願ってやみません。
 有難いことに、産経の書評は以下のサイトで読むことができるようです。短いものですが、心を込めて書いています。一読していただければ幸いです。
http://www.sankei.com/life/print/160828/lif1608280020-c.html