批評の手帖

浜崎洋介のブログです。ご連絡は、yosuke.khaki@gmail.comまで。

『群像』(2015年6月号)に、大澤真幸氏『〈世界史〉の哲学―イスラーム篇』の書評「『近代化』を拒むイスラーム」を寄稿しました。

群像 2015年 06 月号 [雑誌]

群像 2015年 06 月号 [雑誌]

<世界史>の哲学 イスラーム篇

<世界史>の哲学 イスラーム篇

 「大阪都構想」批判の合間に、自分の仕事を告知するようで恐縮なのですが、大澤真幸氏の新著『〈世界史〉の哲学―イスラーム篇』(講談社)の書評「『近代化』を拒むイスラーム」を、明日発売の『群像』(2015年6月号)に寄稿しました。
 批評的言語と社会学的言語の違いに論及しつつも、大澤氏が描くユダヤ教キリスト教イスラーム教の構造的差異を抽出し、それを「近代化」を拒むイスラームの問題として見つめた書評です。
 大澤氏の著作には、その処女作である『行為の代数学―スペンサー=ブラウンから社会システム論へ』(青土社)からお世話になっていますが、いつ読んでも「頭の整理」にはもってこいです。

 ちなみに、書評の方は以下の『群像』WEBページでも読めるようになっています。一読して頂ければ幸いです。(http://gunzo.kodansha.co.jp/39016/41077.html