批評の手帖

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「大阪都構想」批判11―藤井先生を応援します!

 いよいよ「大阪都構想」の住民投票まで11日になりました。この度は、藤井先生の「大阪都構想」批判の根本哲学が分かる動画となっています。つまり、「自治」とは何かということを突き詰めながら、「大阪都構想」というものが完全な「詐欺」であることを明かしています。
 では、なぜ、そこまでして橋本市長は「詐欺」をするのか? 既に新聞などでも報道されているとは思いますが、答えは簡単です。国政進出への「手柄話」が必要であると同時に、それを持って安倍政権の「憲法改正」に手を貸したいからです。「憲法改正」さえできれば、戦後史に名が刻まれることは確実であり、橋下徹市長の劣等感を裏がえした「支配欲=名誉欲」は満たされることになります。


 しかし、その「劣等感=支配欲=名誉欲」が欲する道の先には、「全体主義的な言論空間」があることは間違いありません。それは以上の動画を見ていただければ明白なはずです。
 これだけの「言論弾圧」がなされていながら、ほとんど主要なテレビメディアが問題にしないということ自体が「戦後メディア空間」の異常性(偏向性)を明かしています。いくら安倍政権が「保守反動」でも、ここまでのことをするでしょうか? 「集団的自衛権の危うさ」などを話題にする前に、この大阪維新の会の傍若無人ぶりをこそ問題にするべきではないでしょうか? 今、日本のメディがいかに萎縮しているのか、あるいは、いかにセンスがないのかが分かります。
 「大阪都構想」の実現→大阪の破壊+橋本市長の国政進出→日本の…。私自身は、そこまで日本国民が堕ちたとは思っていませんが、しかし、少なくとも「大阪都構想」の実現→大阪の破壊というシナリオは、今、そこにある危機です。大阪市民の皆さんの「常識」を信じたいと思います。