批評の手帖

浜崎洋介のブログです。ご連絡は、yosuke.khaki@gmail.comまで。

『表現者』54号(2014年5月号)に座談会「大衆=情報化社会の虚を暴く」が掲載されました。

表現者 2014年 05月号 [雑誌]

表現者 2014年 05月号 [雑誌]

 『表現者』の最新号(2014年5月号)が一昨日発売されました。
 特集は「ITで人は幸せになったのか」というものですが、その一環で、座談会「大衆=情報化社会の虚を暴く」が巻頭に掲載されています。出席者は、西部邁先生をはじめ、富岡幸一郎先生、小浜逸郎先生、柴山桂太氏と私の五人です。もちろん、以前に告知した「西部邁ゼミナール」の情報社会論の延長にある座談会ですが、雑誌の方ではテレビでは出来なかったような少々頭を使う議論もしています。
 
 また、その他の情報化社会批判の読み応えのある「特集原稿」も充実しています。「情報社会論」に、それこそ情報的に踊らされている雑誌は数多あれど、ここまで徹底的に、そして真正面から情報社会を批判した雑誌は見たことがありません。是非、手に取って見てください。一読して頂ければ幸いです。

 最後になりましたが、人が情報で生きていないことを知るという意味で、西部先生の巻頭言「『学問とは連れ合いの看病のこと』なのか」が、図らずしてIT社会論の最も鋭い批判になっていることを言い添えておきます。