批評の手帖

浜崎洋介のブログです。ご連絡は、yosuke.khaki@gmail.comまで。

『表現者』(2016年5月号―66号)の座談会「非常の時を如何に生きるか―国家と人間の危機に際して」に参加して、また「「落ち着き」の在処」を寄稿しています。

 参加した座談会「非常の時を如何に生きるか―国家と人間の危機に際して」と、寄稿文「「落ち着き」の在処」を掲載した『表現者』(5月号)が昨日、自宅に届きました。
 座談会の方は、藤沢周氏×中森明夫氏×佐藤健志氏×澤村修治氏×柴山桂太氏×西部邁氏×富岡幸一郎氏×浜崎の総勢8人での対話になっています。また「「落ち着き」の在処」という寄稿文の方は、森鴎外歴史小説高瀬舟」と「じいさんばあさん」を題材としたエッセイ風のものですが、「危機」というものについて、自分自身の実感に即して書いています。
 今現在、東日本大震災の「危機」に引き続き、九州熊本での震災という「危機」に面しています。こういう時ほど文学者の無力を感じる時はありませんが、同時に、そんな時に訳知り顔でああだこうだと〝文学的な言葉″を吐くことほど不潔な行為もないというのも事実です。