批評の手帖

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『新日本学』(平成26年春号―季刊32号)に、「対談・保守とは何か」が載ります。

 3月20日刊行予定の『新日本学』(平成26年春号―季刊32号)に、花田太平氏拓殖大学研究員)との対談「保守とは何か」が載ります。今年の1月4日に急逝された遠藤浩一先生への追悼を兼ねた対談ですが、追悼の名に恥じない内容になっていることを祈ります。遠藤先生とお仕事をすることはついに叶いませんでしたが、この「対談」が少しでもその代わりを果たしてくれればと思います。

 「対談」相手は、遠藤先生とも付き合いが深かった花田太平氏です。1981年生の花田さんと、1978年生の私という30代の二人が、「保守」を巡って、戦後日本、小林秀雄福田恆存T・S・エリオットドストエフスキーD・H・ロレンス、カント、アーレントなどにについて語っています。「文学」を専門とする二人だからかこそできた話も多かったように思います。政治学や経済学を専門にしながら「保守」を語るという事はままありますが、「文学」を通して「保守」を語るというのは最近では珍しい風景ではないでしょうか。もちろん、私も花田さんも「ネトウヨ」的な要素は一切ありません(むしろ嫌いです)。が、なぜ、若い二人の文学者が「保守主義」ではなく「保守」を語らねばならないのかという理由については「対談」でも触れていますので、興味のあるの方は是非手にとってみてください。一読して頂ければ幸いです。