- 出版社/メーカー: ジョルダン
- 発売日: 2014/02/17
- メディア: 雑誌
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アーレントの思想を『全体主義の起源』と『カント政治哲学の講義』を繋げ論じながら、それが実は福田恆存の思考と根っこのところで接しているのではないかというようなことを書いた文章ですが、別に硬い論文ではありません。どちらかというと、自分の「思い出」を導入としながら、エッセイと批評の間で書いたような「読み物」です。
とはいえ、もちろん書くからには本気で書いています。その本質において「保守」的なアーレントを、今こそ本格的に、つまり自覚的に「保守思想」と接続する必要があると思っています。読んでいただければ幸いです。
ちなみに言うと、私のアーレント論は、友人でもある花田太平氏(拓殖大学客員研究員)の「他者を求める心―ハンナ・アーレントと日本の戦後」(『新日本学』三十一号、平成二十六年冬季号、http://tendensha.co.jp/shinnihon.html)にも刺激されています。興味を持たれた方はどうぞ『新日本学』の方も手に取ってみて下さい。
以下は、『表現者』(2014年3月号)の内容紹介文です。
内容紹介
保守論客が説く「全体主義」の本質
【特集座談会】グローバル時代の「全体主義」
先崎彰容×三浦小太郎×西部 邁×富岡幸一郎×中島岳志×柴山桂太
【寄稿】
アーレントと福田恆存「全体主義(totalitarianism)」と「全体(wholeness)」――浜崎洋介
ハンナ・アーレントの全体主義論から何を学び取るのか――白川俊介