- 作者:福田 恆存
- 発売日: 2020/11/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
本書は、『福田恆存全集』(文藝春秋・1987-88年刊)の巻末に付された「覚書」と、『福田恆存著作集』(新潮社・1957-58)及び『福田恆存評論集』(新潮社・1966)の巻末に付された「後書」とを合わせ纏めた本になります。詳しいことは「解説」に譲りますが、要するに(また帯にあるように)、福田恆存による唯一の「知られざる自伝」です。
この「覚書」と「後書」は、『福田恆存 思想の〈かたち〉』(新曜社)を書く際によく参照したものですが、それくらい福田恆存の一貫した「生き方」をクッキリと浮かび上がらせてくれる文章です。思想の方は「後書」で、実人生の方は「覚書」で確かめることができます。知られざるエピソードも満載です。是非、よろしくお願いいたします!
※追補
ちなみに、今回収録した新潮社の『著作集』と『評論集』の「後書」は、文芸春秋版の『全集』にも、最近刊行された麗澤大学出版の『福田恆存評論集』にも収められてはおらず、古本で探し求めるしかなかったものです(しかも、全巻揃えるのは容易ではありません)。その意味でも、これはお買い得です! 何卒、よろしくお願いいたします。