批評の手帖

浜崎洋介のブログです。ご連絡は、yosuke.khaki@gmail.comまで。

『反戦後論』の新聞書評二つと、西部邁ゼミナールと

反戦後論

反戦後論

 この度は文芸批評家の川村湊氏に「『偽善と感傷』の文学超えて」(『東京新聞』)という書評を頂き、共同通信の瀬木広哉氏には「宿命を見据えるまなざし」という書評を頂きました。川村さんの言葉からは「本音では(=政治的には)評価したくないんだけど、でも一応評価しておくか」みたいな感じを受けましたが、書評を頂けたこと自体は有難いことには違いありません。川村さんの書評は以下二つのページで読めるようです(http://www.tokyo-np.co.jp/article/book/shohyo/list/CK2017071602000173.htmlhttps://www.bookbang.jp/review/article/535175。)
 しかし何より嬉しかったのは、共同通信の瀬木さんの「宿命を見据えるまなざし」という書評です。瀬木さんは完全に同世代の文芸記者の方ですが、本当に心を込めて書いてくれたんだなぁということが分かる文章でした。書評は既に各紙地方新聞に配信されているはずですが、今のところネットでは読むことが出来ないようです。ご紹介できないのが残念ですが、機会があればまた紹介させて頂きます。瀬木さんありがとうございました!

 ちなみに、西部邁ゼミナールの方も、「古代編」が終わり、いよいよ「中世編」に入りました。古代編の最後「第4回:敗北の美学『平家物語』と本居宣長もののあはれ』―グローバリズムによって日本人が忘れてしまったもの」と、中世編の初回である「第5回:封建時代のリベルタン―悪党・バサラ・傾奇者の世界―目を見張る派手なニヒリズムがあった中世」をご紹介させて頂きます。そちらの方も、どうぞよろしくお願い致します!