批評の手帖

浜崎洋介のブログです。ご連絡は、yosuke.khaki@gmail.comまで。

2013年度『群像』新人賞発表+授賞式

群像 2013年 06月号 [雑誌]

群像 2013年 06月号 [雑誌]

 
 今日、講談社の『群像』新人賞受賞レセプションに足を運んできました。
 というのも、評論部門優秀作を受賞された「不可能性としての〈批評〉−批評家中村光夫の位置」をお書きになった木村友彦さんにお会いしておきたかったからです。「不可能性としての〈批評〉−批評家中村光夫の位置」は、この度、私が引き受けた「下読み」(評論部門)の中でも一番押していたものです。中村光夫という、本質的であるにもかかわらず、地味であるが故に忘れられやすい批評家をあえて21世紀の今に問うという姿勢に共感しました。機会があればご一読を!


 と思っていたら、木村さんは、大学時代は富岡幸一郎先生のお弟子さんであり、また、私の塾の教え子を送り出している本郷高校の教頭先生でもあり、なお拙著まで読んでいただいており、と、思わぬところで縁ばかり感じて帰ってきたという次第です。つくづく世間は狭いですね。今後の木村さんのご活躍をお祈りいたします。

 
 以下は、木村さんの評論が読める『群像』6月号の簡易目次です。

第56回群像新人文学賞発表!
小説部門 当選作「鶏が鳴く」
評論部門 優秀作は2作受賞
木村友彦「不可能性としての〈批評〉−批評家 中村光夫の位置」
多羽田敏夫「〈普遍倫理〉を求めて−吉本隆明「人間の『存在の倫理』論註」
没後30年の新発見! 寺山修司 未発表戯曲
3つの連作 片岡義男 「酔いざめの三軒茶屋
ついに連載完結! 津村節子田中慎弥保坂和志