批評の手帖

浜崎洋介のブログです。ご連絡は、yosuke.khaki@gmail.comまで。

『すばる』(2018年2月号)で第一回「すばるクリティーク賞」の受賞作が発表されました!+「チャンネル桜−討論・戦後日本人は変わってしまったのか?」

すばる2018年2月号

すばる2018年2月号

 昨日発売の『すばる』(2018年2月号)で「すばるクリティーク賞」が発表されました。受賞作は近本洋一氏の「意味の在処―丹下健三と日本近代」です。近本さんは、小説でも「メフィスト賞」をとった方らしいですが、「小説」から「批評」へ向かった自分の必然を語った「受賞の言葉」もとてもいいものでした。受賞作自体は非常に力のあるもので、今後の近本氏の活躍を心から期待したいと思います!
 詳しい選評については、他の候補作についての評価も含めて「選考座談会」(大澤信亮氏+杉田俊介氏+中島岳志氏+浜崎)を読んでいただければと思います。もちろん、長時間の選考会の縮約版で、どこまで選考時の逡巡や緊張が伝え切れているかは分かりませんが、いずれにしろ本気で取り組んだことは事実です―杉田さんとのやり取りが、少しはそれを伝えているかもしれません。ということで、2018年もどうぞ、よろしくお願い致します。

 ちなみに、去年の年末に出たチャンネル桜の討論番組「戦後日本人は変わってしまったのか?」(小浜逸郎氏×佐藤健志氏×富岡幸一郎氏×西部邁氏×藤井聡氏×浜崎×司会:水島総氏)の方もよろしくお願いします。文芸誌とは全く違う空気ですが(笑)、こちらの方も何とかやっています。