ここ最近、少し気が塞いでいて、ブログ更新を怠っていました（汗）。
何を書いても、何をやっても、誰と会っても何が変わるわけでもなく（むしろ、何かが壊されていく…、あるいは敵を作ることの方が多いような気がして）……、文字通り福田恆存の言う「言論の空しさ」に憑りつかれていました。
が、いつまでも塞いでばかりでも仕方がありません。福田の言葉を借りれば、「言論は空しい、〔…〕が、それを承知の上で、私はやはり今までと同じ様に何かを書き、何かをして行くであらう。『私にとって人生の唯一の目的はそれを生きる事です』（ラディガン）と言へば少々きざになる、詮ずるところ、幾ら食っても腹が減る事を承知しながら、やはり食はずにゐられないといふ事に過ぎ」ないということなのでしょう。
ただ、「空腹だから食べている」に過ぎないと考えると、やっぱりやる気が出ないので（笑）、ここは、それがどんなに「きざ」だとしても、やはりラディガンの言葉、「私にとって人生の唯一の目的はそれを生きる事です」と自分に言い聞かしておくことにします。
しかし、ということは「生きる」ことに、具体的「目的」などないということです。ただ、「よく生きようとすること」——つまり、「ゾンビとして生き延びること」ではなく、飽くまでも「人間として生き喜ぼうとすること」のなかに人生の工夫と試行錯誤の意欲も湧いて来るんでしょう。「目的」（日本人の更生、憲法改正、デフレ脱却、マスク社会の打破etc…）にとらわれ過ぎてはなりません。どんなに酷い時代にも「いい奴」はいたのだから。
という長い前置きの後に、以下、これまで怠って来た告知を、時系列に沿って一気にしておきます（笑）。
①『小林秀雄の「人生」論』(NHK新書）の増刷が決定しました！ 山本七平賞・奨励賞と養老先生の推薦文のお陰もあったと思いますが、物書きとしては本当に有難い限りです。
ちなみに、色々と指摘のあった「誤植」の方も、しっかりと修正しています（笑） 手に取って頂ければ幸いです。
prtimes.jp
②これはNHKの担当編集者から教えてもらったんですが、吉川浩満さん（作家・編集者）から『小林秀雄の「人生」論』のご紹介を頂いていたようです。数ある「新書」のなかから11冊を選んで購入するという企画みたいですが、そのなかの一冊に拙著を入れてもらったようで……ありがとうございます、吉川さん！
nhkbook-hiraku.com
③あと、こちらの方は、先日、仁平千香子さん（元山口大学講師）が出された『故郷を忘れた日本人へ～なぜ、私たちは「不安」で「生きにくい」のか～』の出版デビュー記念鼎談です。この本は、仁平さんが表現者賞奨励賞を受賞されて後、『表現者クライテリオン』に連載された文章を纏めたものです。
動画を見て興味が出た方は、是非、本の方も手に取って頂ければと思います。よろしくお願いいたします！
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④こちらの方は、チャンネル桜さんの討論番組です。言いたいことの半分も言えてませんが（笑）——植民地経営の「成果」(たとえば、同化政策による朝鮮のGDP成長の事実など）を強調する向きに対しては、もっと反論しておくべきだったと後悔さえしていますが——、ご興味のある方はどうぞ。
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⑤ そして、時系列的には最後になってしまいましたが、日本冨民安全研究所の連載動画です。松本さんのお陰もあって、こちらの方が言いたいことがしっかりと言えてますね（笑） 収録した動画が出そろった時点で、改めて全部纏めて紹介することになるかもしれませんが、今日のところは、ここで紹介しておきます。
何卒、よろしくお願いします！
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