批評の手帖

浜崎洋介のブログです。ご連絡は、yosuke.khaki@gmail.comまで。

「Front Japan 桜」のキャスターを務めることになりました。…が、その後、動画がバンされました。

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 以前から、チャンネル桜さんの討論に出ることは度々あったものの、この度、Front Japan桜のキャスターを引き受けてほしいという依頼を受け、「物書き」をしている身として、どうしようかとも迷ったんですが、結局、プロデューサーの井上さんの熱意に押される形で、月に1,2度程度ならという条件で出ることになりました。
 所詮「物書き」なんて水商売です。お座敷がかかれば、自分を失わない範囲で、誰とでもお付き合いするという流儀を通すしかありません(ポリタスTVからチャンネル桜まで…笑)。そう言えば、九鬼周造も「いき」である〈諦念—意気地—媚態〉の循環・均衡を言い換えて、他者に対する「垢ぬけた張りのある色っぽさ」とか言ってましたっけ。自分が「いき」ではないことは知っていますが(笑)、それを努力しないというのもおかしな話だろうと。
 初回は、上島嘉郎さんとの回となります。最初から上島さんの主題【改めて考える―日本人はなぜかくも幼稚になったのか】を聞いていれば、そっちの方が私の問題意識とも近く、まさか【〈第三次世界大戦≒米中戦争〉を考える】なんて野暮なネタ——わざわざ文芸批評家が語る必要もないネタ——を選ばなかったんですが…、今更、仕方がありません(苦笑)。私の話は、近日発売のクライテリオンの最新号【第三次世界大戦と戦後新秩序―台湾・ウクライナ情勢の中長期展望】の宣伝と絡めたネタですが、まぁ、自分の「持ちネタ」でやるのは、慣れてからでも遅くはないかなと。
 ご興味がある方は、是非。

 追伸
 ちなみに、個人のブログなら書いてもいいだろうと判断して書きますが、本当は「コロナ茶番の不条理」を、これでもかとやるつもりだったんです。が、どうも、YouTubeの運営が「コロナネタ」でチャンネル桜さんに目を付けているらしく、次にバンされると、一週間の放映禁止措置をとられてしまうとのことで、泣く泣くコロナネタは諦めました。で、前日の夕方に、急ごしらえの「米中戦争ネタ」に切り替えたという次第。
 「言論の自由」も何もあったものではありません…。
 
 再追伸
 さっき、チャンネル桜さんから連絡を受けましたが、なんとなんと、「外国人の入国規制緩和」の新聞記事について触れた発言(入国規制緩和と国内規制の非緩和=コロナ2類指定とのチグハグさについての政府批判程度のこと)で、私が出た動画がYouTubeからバンされてしまったようです。まさか、ここまでとは…。一週間は配信不可ということで、チャンネル桜さんには悪いことをしてしまいました。…が、YouTubeというメディアがどういうメディアなのかがよく分かりました。要するに「コロナ全体主義」を肯定し、それを強化し、発言内容を問わず、誰にも反論を許さないメディアだということです。
 知ってはいたものの、こうして自分の発言で動画がバンされてみると、その不自由が身に沁みます。以前からチャンネル桜さんがYouTube側から睨まれていたということはあるかもしれませんが、しかし、ここまで来ると、本気で「言論の自由」を守るには自前のメディアを持つしかないのかもしれないと思えてきます。東浩紀氏のゲンロンが自分のプラットフォームを持っているのは知っていましたが、いつか、クライテリオンもそれが必要になるときが来るのかなと(そのための雑誌ではありますが…)。