批評の手帖

浜崎洋介のブログです。ご連絡は、yosuke.khaki@gmail.comまで。

共同通信社配信―「表現をめぐる冒険」の記事で紹介いただきました。


 先日取材を受けた「表現をめぐる冒険―覚悟をもって答えを出す」の記事が共同通信社から配信されたとの連絡をいただきました。
 記事を書いてくれたのは、私と同じ歳の瀬木広哉さんという文芸記者の方ですが、この度の記事が書かれるまでには色々な意味で時間がかかりました。お互いに駆け出しの頃(あれは、3・11の後で世間がまだ浮足立っていた頃でした)の出会いから始まって、その後に私と瀬木さんが共に少しづつ仕事ができる環境が整えられていったこともあり、それら時間的な信頼を基盤にして、この度の取材が実現したといった感じです。―実は、私が「原稿料」というものを貰ったのも、瀬木さんからの依頼で書いた中村文則『迷宮』の書評が最初でした―。
 取材自体は一日全部を使ったもので(場所も三度変えています)、取材される側もそうですが、それまでの用意、手配などを考えると取材する側は本当に大変だったのではないかと思います。しかし、その分、とてもいい記事を書いてくださいました。詳しくは書けませんが、瀬木さん自身が「表現者(音楽家)」であるということも影響しているのかもしれません。面はゆいところもありますが、私の表現を可能にしている〈現場−核〉のようなものを丁寧に拾ってくださっています。
 記事の方は、日を追って提携各紙に配信されるはずですが、お目に留まれば幸いです(ちなみに左掲載の記事は神戸新聞のものです)。