批評の手帖

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『表現者』(2013年 05月号)に「特集座談会―保守思想が包括すべきもの」が掲載されました。

表現者 2013年 05月号 [雑誌]

表現者 2013年 05月号 [雑誌]

表現者』誌上に「特集座談会―保守思想が包括すべきもの」が掲載されました。座談会出席者の顔ぶれは、私の他に、中島岳志氏×柴山桂太氏×西部 邁氏×富岡幸一郎氏となっています。


 この度は、私にとって初めての「座談会」となります。やはり、必ず発言の機会が回ってくる二人だけの「対談」とは違い、「座談会」というのは、その場の流れの中で「適切な位置」をつかまなければならない難しさがあります。以前に会ったことがあるのは中島さんだけ。しかも若手の中では、中島さんは政治学、柴山さんは経済学、そして私が文学と領域が違います。また、それに加えて、西部先生や富岡先生など、私自身が昔から仰ぎ見るように読んできた方々と「「保守」その本質を問う」といった感じで議論するのだから、なかなかの緊張感です。
 しかし、だからといって座談会が失敗しているという訳ではありません。というより、私の発言は別にしても、世代も領域も超えた場所で、誠実な議論が行き交っているはずです。一読して頂ければ幸いです。


 以下は雑誌の目次となります。

内容紹介<特集>
「保守」その本質を問う
[特集座談会]
保守思想が包括すべきもの
浜崎洋介×中島岳志×柴山桂太×西部 邁×富岡幸一郎

[論考]
アウトサイダーとしての保守思想―河上徹太郎の「近代の超克」…富岡幸一郎
想定外を想定するコンサバティブ…東谷 暁
「善き国家」をつくるレジリエンス…藤井 聡
「翻訳」と「土着化」という知恵―正しく保守するために…施 光恒
安倍総理のメッセージ…中野剛志

[座談会]「無」について
日本的思想の可能性
佐伯啓思×西田昌司×西部 邁×富岡幸一郎

[寄稿]
アルジェリア事件の思想的考察
原理主義こそ現代の病だ…三浦小太郎