10月20(土曜)、21日(日曜)に日本比較文学会の50回記念大会が催されます。
詳細は以下（http://www.nihon-hikaku.org/shibu/tokyo.html）。
私自身は発表しませんが、20日土曜日に、古田高史氏(筑波大学研究員)の研究発表「福田恆存による『ハムレット』の翻訳と詩劇」の司会を務めます。発表要旨によれば、『ハムレット』翻訳と福田の戯曲『崖の上』『明暗』との対比を通して「現代日本語」の「せりふ」の新しいあり方を考察するものだそうです。今年の11月末〜12月に現代演劇協会で『明暗』の上演があるので、時宜にかなった発表となるのではないかと期待しております。
ただし、司会をするといっても単にタイムキーパー的なものなのであしからず。
場所 日本大学文理学部
日時 ２０１２年１０月２０日（土）２１日（日）
総合司会 椎名 正博（日本大学）
内山 加奈枝（日本女子大学）
１日目 １０月２０日（土）
幹事会 議長 近藤 圭一（聖徳大学）
開会の辞 井上 健（東京支部長・日本大学）
会場校挨拶 加藤 直人（日本大学文理学部長）
研究発表Ａ室 （３号館５階３５０６教室）13:10-14:55
１ 司会 松木 博（大妻女子短期大学）
金子 幸代（富山大学）
鴎外の『舞姫』と『椋鳥通信』
２ 司会 松木 博（大妻女子短期大学）
中丸 禎子（東京理科大学）
森鴎外の転換とラーゲルレーヴ受容
――「牧師」、スウェーデン語原典、
およびドイツ語訳の比較――
３ 司会 浜崎 洋介（東京工業大・非常勤）
古田 高史（筑波大学・研究員）
福田恆存による『ハムレット』の翻訳と詩劇
４ 司会 沼野 恭子(東京外国語大学)
高橋 誠一郎（東海大学）
黒澤明監督のドストエフスキー理解
――黒澤映画《夢》における長編小説『罪と罰』
のテーマ――
研究発表Ｂ室 （（３号館５階３５０９教室）））
１ 司会 斉藤 恵子（大妻女子大学）
塚本 利明(専修大学)
『三四郎』における「偽善家」
――「演技者」としての美禰子――
２ 司会 劉 岸偉（東京工業大学）
範 麗雅（読売ｶﾙﾁｬｰ講座本部非常勤）
Asia 誌に見るパール・バックの対日認識
３ 司会 劉 岸偉（東京工業大学）
姚 紅（筑波大学研究員）
村田孜郎と中国の伝統演劇
４ 司会 小宮 彰（東京女子大学）
徳盛 誠（東京大学）
十八世紀日本における「自由」
――海保青陵を手がかりに――
研究発表Ｃ室 （３号館５階３５１０教室）
１ 司会 橋本 雅子（神奈川大学非常勤）
杉淵 洋一（愛知教育大学非常勤）
フランスにおける有島武郎『或る女』の受容と評価
――Arishima Takero, Cette femme-la (1926)と
その周縁から――
２ 司会 渋谷 豊（信州大学）
趙 怡（東京工業大学非常勤）
夫の語りと妻の語り
―― 金子光晴・森三千代の「放浪の旅」を
再考する――
３ 司会 平石 典子（筑波大学）
尾崎 有紀子（早稲田大学研究員）
戦前日本における「クオーレ」受容
――国定国語教科書を中心に――
４ 司会 山田 潤治（大正大学）
戦 暁梅（東京工業大学）
「コウロギの鳴き声」と
「多彩な沃野」に託されたもの
――「満洲民藝調査報告展覧会」再考――
シンポジウムⅠ 15:00-17:30（３号館５階３５０７教室）
ミステリー・ジャンルと比較文学の方法
司会 井上 健(東京支部長・日本大学)
パネリスト 鈴木 貞美(国際日本文化研究センター)
パネリスト 韓 程善(漢陽大学校非常勤)
パネリスト 江口 雄輔(昭和女子大学)
総会 議長 金田 由紀子（青山学院大学）
懇親会 学生食堂チェリー
司会 前島 志保（法政大学）
菊池 有希（聖学院大学）２日目
２０１２年１０月２１日（日）
受付開始 12:00（図書館棟３階オーバルホール）
講演 13:00-14:00（図書館棟３階オーバルホール）
翻訳とは何か―『世界文学全集』の編集作業に沿って
司会 井上 健(東京支部長・日本大学)
講演者 池澤 夏樹（作家）
シンポジウムⅡ 14:15-16:45（図書館棟３階オーバルホール）
響き合う言葉
―外国文学者・翻訳者が語るラテンアメリカ文学―
司会 野谷 文昭（東京大学）
パネリスト 工藤 康子（東京大学）
パネリスト 鴻巣 友季子（翻訳家・作家）
パネリスト 花方 寿行（静岡大学）
ディスカッサント 管 啓次郎（明治大学・作家）
閉会の辞 17:15 小宮 彰（東京女子大学）
