批評の手帖

浜崎洋介のブログです。ご連絡は、yosuke.khaki@gmail.comまで。

『反戦後論』書評・紹介+西部ゼミナール

新潮 2017年 08 月号 [雑誌]

新潮 2017年 08 月号 [雑誌]

文學界2017年8月号

文學界2017年8月号

 『新潮』『文学界』『文藝』(いずれも2017年の8月号)で『反戦後論』の書評及び私の紹介記事が載りました。
 『新潮』では富岡幸一郎氏が「文芸批評の言葉の再生」という書評を、『文学界』では伊藤氏貴氏が「政治と文学を区別すること」という書評を、そして『文藝』では、「176人による現代文学地図2000→2020」という特集のなかで、川本直氏が「愛の文学がふたたび始まる」(仙田学氏と私の紹介を兼ねた)という論考を寄せて下さいました。
 いずれも、有難い言葉ばかりですが、それらの言葉を読みながら、改めて気を引き締めなければならないという思いを新たにしています。書きたいことも、もう少しあります。というよりも、ものを書くということは、書きたいことを新たに発見していく過程でもあります。しかし同時に書き続けることが目的化してしまった瞬間(あるいは習慣化してしまった瞬間)、自分の文章が弛緩してしまうこともまた事実でしょう。果たして、この綱渡りにも似た緊張をどこまで持続することができるのか。しかし、それを確かめるためにも、行けるところまで行くしかありません。




 
 ちなみに、先週、昨日と引き続き「西部邁ゼミナール」の「日本とは、そも何ぞや」の第2回『物語storyとしての歴史history古事記日本書紀万葉集をめぐって』と、第3回『「空海最澄」そして、親鸞道元法然日蓮一遍上人 ―仏教精神の諸相』が放映されました。そちらの方も、是非よろしくお願い致します。