批評の手帖

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『文藝春秋』11月号に、山内昌之氏+片山杜秀氏との「鼎談書評」が載りました。

文藝春秋 2014年 11月号 [雑誌]

文藝春秋 2014年 11月号 [雑誌]

無名の人生 (文春新書)

無名の人生 (文春新書)

後妻業

後妻業

石の虚塔: 発見と捏造、考古学に憑かれた男たち

石の虚塔: 発見と捏造、考古学に憑かれた男たち

 先日、『文藝春秋』で山内昌之さんと片山杜秀さんがホストを務める「第13回―鼎談書評」に参加してきたのですが、それを活字にした『文藝春秋』(11月号)が今日送られてきました。書評で取り上げたのは、上に挙げた三冊、渡辺京二『無名の人生』、黒川博行『後妻業』、上原善広『石の虚塔』です。

 御相手が山内さんと片山さんですから、胸を借りるつもりで参加した鼎談だったのですが、お酒が入ったせいか案外リラックスして臨めました。やってみて分かりましたが、やはり「鼎談書評」というのは、対談や座談会の空気とも違いますし、原稿として書かかれた書評の味わいとも違います。しかし、これが何とも私にはしっくり来た。というのも、いつもの「読書会」の延長線上にあるような感じがしたからなんでしょう。読んできた本を手元に置きながら、肩の力を抜いて、他者と共に語り合う。気がつけば、18の時以来やっていることです。
 いずれにしろ、言葉を丁寧に拾い、纏め、活字にしてくださった『文藝春秋』編集部の皆さんには感謝しております。一読して頂ければ幸いです。