批評の手帖

浜崎洋介のブログです。ご連絡は、yosuke.khaki@gmail.comまで。

『保守思想入門』連載開始!+早稲田大学國策研究会・講演会「保守言論人の歴史と現代」のお知らせ


imidas.jp
 いよいよ、今月から「imidas」(集英社)のウェブページで「保守思想入門」という連載が始まります。
 これはずっと温めていたネタなんですが、保守は「政治」には興味があっても「思想」には興味がないし、一方のリベラルは「思想」には興味があっても「保守」には興味がないということで、なかなか書くチャンスがなかったんですが、ようやく季節が巡ってきました(笑)。
 これは、以前、『すばる』で「すばるクリティーク賞」を一緒に立ち上げた編集者の吉田さんが、集英社クリエイティブの「imidas」編集部に異動になったために可能になった企画ですが、そう考えると一つの仕事が実現するまでには、本当に長い時間がかかります。たしか最初は、「批評の更新 2015」という『すばる』の年始特集に、私が「柄谷行人論」を寄稿したのが吉田さんと仕事をした最初でした。そこで培った信頼を元に、評判の悪かった大澤信亮氏との箱根温泉対談をやり(笑)、シェイクスピア論や、落語論や、戦後文学論などで一緒に仕事をして、さらに「すばるクリティーク賞」をほとんど手弁当でやって…という積み重ねの先で、ようやく今回の仕事です。
 …と、自分で自分のハードルを勝手に上げていますが(汗)、私としては、久しぶりに緊張感と信頼感を与えてくれる編集者との仕事です(とはいえ、吉田さんは飲み友達でもありますが…)。気合を入れて臨みたいと思っています。よろしければ、是非!



 あと、来る12月15日(金曜日)、早稲田大学大隈記念講堂大講堂で「保守言論人の歴史と現代」という講演会(17:30開場18:00開演/入場無料)をやります! 主催者は早稲田大学國策研究会とのことですが、小難しいことを言うつもりはありません。近代日本の保守思想をたどりながら、日本人の「強さ」と「弱さ」とを反省する時間にしたいと思っています。
 それにしても、同じ大隈講堂で柄谷行人の講演を聞いたのも、もう四半世紀も前か……などと思い出してしまいますが、最近よく回顧モードに入ってしまうのは、やっぱり歳なんでしょうね(笑)。
 ちなみに、入場は無料とのこと、お誘いあわせの上ご参加いただければ幸いです。問い合わせ先は以下となります。よろしくお願いします!
メール:kokusakuken.waseda@gmail.com
X(旧ツイッター):@wkokusakuken