批評の手帖

浜崎洋介のブログです。ご連絡は、yosuke.khaki@gmail.comまで。

「『悪』の引き受け方について―日本共産党への忠言」を寄稿した『表現者』(7月号、67号)が明日発売になります。

 昨日、『表現者』(7月号)が自宅に届きました。この度は、「日本共産党とは何ものか」という特集の下に、私自身は「『悪』の引き受け方について―日本共産党への忠言」という原稿を寄稿しています。党規約・党綱領の全面改訂を機に〝普通の革新政党″に脱皮したことをアピールしつつ、最近では「民主連合政府」(連立政権)の確立という旗印の下、民進党社民党との共闘路線を打ち出しながら、本気で(?)政権奪取への意欲を見せ始めた共産党ですが、しかし、どうにも違和感が拭えない。個々具体的な政策面では同意する点も少なくないにもかかわらず(特に内政面)、それでも、なぜ共産党ではダメなのか。今回の原稿では、そのあたりのことを、「政治」という営みについての共産党の無自覚さ(=幼稚さ/恐ろしさ)という点から論じています。
 ただ、単なる共産党論というのでは面白みがないので(答えが明々白々すぎるので)、むしろ共産党をだしにして「私の政治観」を論じるという体裁をとっています。その点、先日『文学界』に寄稿した「「十八歳選挙権」への疑問」とも響き合う内容になっているはずです。一読していただければ幸いです。