批評の手帖

浜崎洋介のブログです。連絡は、yosuke.khaki@gmail.comまで。

もぎせかチャンネル「京都学派と大東亜戦争」と、テンミニッツTV【ダイジェスト】福田恆存の思想と大衆化で失われた「日本人の自覚」

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 去る6月22日(土曜日)に京都にて開催された「もぎせかチャンネル」のトークイベント『京都学派と大東亜戦争』の一部が、YouTubeで公開されました。
 当初は、「こんなマニアックな主題で、果たして、お客さんは来てくれるのだろうか…?」と心配だったんですが(笑)、杞憂でしたね。茂木誠先生の人気あってのことですが、当日は多くの来場者に恵まれて、会も盛況の内に終えることができました。改めて、茂木先生と観客の皆さんにお礼を申し上げます。ありがとうございました!
 もちろん、私は「京都学派」の研究者でも何でもなく、単純に歴史のなかに現れた「京都学派」に近代日本の問題を見出している一介の文芸批評家にすぎません。が、素人の方が正直に語れることもあるかと思います。興味があれば、是非、ご覧になってください。
 私自身、久しぶりの大学の講義のようで、とても楽しかったです。


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 あと、こちらはテンミニッツTV - 1話10分で学ぶ大人の教養講座 - YouTubeの方で話した講義のダイジェスト版です。
 小林秀雄福田恆存吉本隆明江藤淳柄谷行人など主題に、「10~15分×15回」くらいで、近代日本の文芸批評の歴史とその可能性について一気に語っている講座です。が、こっちの方は、一般の方の眼に留まることは少ないでしょうね。
 ということで、できればここで話したものを書籍化したいとは思っているのですが、他の仕事もあって、なかなかそちらまで手が回らないというのが現状です(汗)。まずは動画でということになりますが、よろしければご覧下さい。 
 以下は、動画に添付されていた解説です、ご参考まで。

前近代と近代、戦前と戦後といった社会の転換期において、日本人の精神的な拠り所には大きな「ズレ」が生じていた。それを指摘し、そのズレを縫合する方法を模索したのが小林秀雄吉本隆明といった文芸批評家である。彼らの議論を端緒に、日本の文芸批評はどのように日本人の精神性を論じてきたのだろうか。「自然」「大衆化」をキーワードに、読み解いていく。(全8話)
00:00 ・オープニング
00:58 ・小林秀雄吉本隆明の「自然観」
02:28 ・日本人の大衆化と「自然観」の変質
03:45 ・オルテガ・イ・ガセットと大衆化の定義
04:44 ・福田恆存の思想
05:37 ・知識人批判と国語論争