批評の手帖

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ナビゲート2019(毎日新聞)に「終わる米国『一極化』時代」を書きました。

mainichi.jp
 『毎日新聞』の「ナビゲート2019」欄に「終わる米国『一極化』時代」を書きました。
 引き籠もるアメリカを見ても、なお、それに縋りつくしか能がない日本、その「鈍感さ」を問うています。この、日本人の「現実を見ないでおこうとする意思」の病的な退行ぶりは、ほとんど神経症の域に達しているようにも見えますが、少なくとも、「親米」の時代が終わり始めていることだけは自覚しておくべきでしょう(だからといって、一気に「反米」になる必要もありませんが…)。
 しかし、改めて考えてみると、この事態は、「戦後」の様々な問題(憲法自衛隊靖国天皇問題など)を押し込めてきた「パンドラの箱」のフタを開ける切っ掛けになるかもしれません。
 この主題については、次号『表現者クライテリオン』でも詳論する予定です。よろしければ、そちらの方も読んでいただければと思います。