- 出版社/メーカー: 日本ヘラルド映画(PCH)
- 発売日: 2004/12/15
- メディア: DVD
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久しぶりにトリュフォーの映画『家庭』(トリュフォー監督/95min/1970/フランス)を観る。途中ダレたが、一応最後まで見ると少し納得。ジャン=ピエール・レオとクロード・ジャドの若夫婦が同棲とかわらないいい加減な生活を送っているところに、子供が生まれる辺りから話が少し見えてくる。ボヘミアンな生活(花屋)を辞めてようやく就職した先(米国資産の水力会社)に突如現れた日本人企業家の令嬢。何となく日常に埋もれていたレオは日本人女性のエキゾチズムに魅力を覚える。が、それも所詮は日常あっての非日常への憧れ。一度別居状態になるものの、最後には慣れ親しんだ妻クロード・シャドのありがたさに気がついて「家庭」に戻ってくるという「蕩児帰れる」的なオチ。
ただし、全編トリュフォーらしい軽快でコミカルなタッチが貫かれているので、重くはならない。飽くまでも軽くオシャレに距離をとって「家庭」の拘束と安らぎの二重性を描いている。見終わると、「まぁ、たしかに、家庭ってのは"夢"ではなくて、こんな"日常"の積み重ねさ!」ってな感じの軽い感想が誘われる・・・か?
でも、この手の映画って、歳をとればとるほど、どうでもよくなってくる。それよか、手に汗握る、ハリウッドの実写アクションが見たい今日この頃。