批評の手帖

浜崎洋介のブログです。ご連絡は、yosuke.khaki@gmail.comまで。

【討論】安倍晋三回顧録の実相[桜R5/3/24]に出てきました。

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 チャンネル桜さんの討論番組「安倍晋三回顧録の実相」に出てきました。
 「安倍万歳」の一般保守論壇誌と違って、ここでは相当辛めの点数を安倍政権に対して出していますが、そうなるのも致し方ないでしょう。なぜ点数が辛めにしかつけられないのか、その理由を『安部晋三 回顧録』(中央公論新社)に沿って討論しています。
 私自身、3、4年前に唱えた「安倍『器』論」の答え合わせをしているという感じですが(笑)、ご興味があれば是非。

文春オンライン・生放送「『安倍晋三回顧録』から読み解く『歴代最長総理』の虚と実」!

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 ギリギリの告知になってしまいましたが、明日、3月15日(水) 19時から~、文藝春秋・電子版のオンライン放送として「『安倍晋三回顧録』から読み解く『歴代最長総理』の虚と実」と題して、評論家の與那覇潤さんとの生対談を放送いたします(冒頭30分無料)。
 今、まさに『安倍晋三回顧録』(中央公論新社)をやっつけている途中ですが(汗)、このベストセラー本、色んな意味でメチャクチャ面白いです。その意味については、また、明日の生放送で(笑)。ご興味のある方は、是非よろしくお願いいたします!

久しぶりの「紀尾井町床屋政談」!—「『戦争』と日本思想――敗戦からウクライナまで」(與那覇潤×浜崎)

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 少し告知が遅れてしまいましたが、2月27日(月曜日)、久しぶりに「紀尾井町床屋政談」の生放送に出てきました。
 お題は「『戦争』と日本思想――敗戦からウクライナまで」で、お相手は、いつもの與那覇潤さん。
 與那覇さんとは、いよいよ付き合いも長くなってきましたが、それもあって議論の方も快調です(笑)。無料公開の最初の30分は、與那覇さんの山本七平論と、小林秀雄についての拙論についての感想を言い合うところから始めていますが、後半、いよいよ、ウクライナ戦争を媒介に、日本人はどのように生きるべきかという人生論と文化論です。
 この「紀尾井町床屋政談」は文春ウェビナーの定期連載動画として公開して行くとのことですが、末永くお付き合いいただけると幸いです!
 以下は、ウェビナーの告知文です。

◆いま甦る、山本七平小林秀雄
 文藝春秋 電子版は、2月28日(火)19時〜、文芸批評家の浜崎洋介さんと評論家の與那覇潤さんによるオンライン対談イベント「『戦争』と日本思想――敗戦からウクライナまで」を開催します。
 ウクライナ戦争に直面する現在、早くからポスト冷戦の混乱を見抜いていたのが、評論家・山本七平です。山本による独自の「ロシア文明史」観をあつかったのが、與那覇さんが「文藝春秋」2023年1月特別号に寄稿した「山本七平「『空気』の研究」を超えて」です。
 與那覇さんは、「国際社会の目には大事件として映った1991年のソ連解体は、『ロシア文明史』の観点ではさほどの画期ではなく、むしろキリスト教時代も共産主義時代も貫いて続いてきた、強権による統合への欲求(ツァーリズム)は変わることなく今日に至るのでは」といった山本七平の文明への大局的な視座に注目し、「他国と共通のフォーマットを受け入れた後でも、なお変化せずに残り続ける部分にこそ文明の本質があり、それを見落とすと私たちは判断を誤ります」と警鐘を鳴らしています。
 同論文では、互いに異なる文明同士が共生する可能性が、山本七平の思想に読み込まれます。異文明を排除する「原理主義」に陥らない発想が、戦争や欧米由来の「正義」が流行する昨今に求められる姿勢なのかもしれません。
 一方、浜崎洋介さんは「文藝春秋」2022年10月特別号に「小林秀雄文藝春秋」を寄稿し、菊池寛小林秀雄の関係から日本近代の100年間を描き出しています。同論文では近代日本知識人の抱えた病理と、それに対する小林秀雄の批判がまとめられています。
小林秀雄の世代にとって、西欧化=近代化の流れは既定コースであり、それ以前にあった『日本的なるもの』――つまり、目の前の作品の良し悪しを決める故郷感覚や生活感覚は、すでに自明のものではなくなりつつありました」と浜崎さんが書くとき、ここにも異なる文明の保存と、近代特有の普遍主義との衝突が見られます。
 ウクライナ戦争の開戦から一年が経った今、お二人が戦争と日本思想の系譜を辿ります。

若い衆との「雑談」動画@もぎせかチャンネル

 先日、浄蓮寺さんのお堂を借りて、茂木誠さんとのトークイベントをしてきたんですが、その後の控室での「雑談動画」です。
 文字通りの「雑談」なので、紹介する必要があるのかどうか迷ったんですが(汗)、逆に紹介しないと、違う「意味」が出てきてしまうので、ここに紹介しておきます(笑)。カメラが回っていることを、ほとんど意識していなかったので…、完全に「対機説法」になっています。ということは、その場の学生さんにとっては意味があっても、「一般的に正しいこと」を言っているわけではないということです。
 それを承知で聞いて頂ければと思います(笑)。
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『表現者クライテリオン』3月号発売!

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 『表現者クライテリオン』3月号が発売になりました!
 特集は「SDGs/AI批判序説—スローガンに群がる愚」です。
 SDGsもAIもその「分際」を弁えているうちは、まぁ、大目に見てもいい流行語でしかありませんが、それが弱者たちの身元保証と化した瞬間、一種の「復讐の論理」(ルサンチマン的政治主義)として、私たちの「経験」と「常識」とを封じ込める呪文として機能することになります。不快なのは、その裏側に回った陰湿な権力意識です。
 私自身は、「養老孟司、SGDsとAIを語る」のインタビュアーとして登場していますが、是非、一読して頂ければ幸いです。
 以下は、クライテリオンの巻頭言と、その目次になります。よろしくお願いします!

【巻頭言】
 SDGs(持続可能な開発目標)やAI(人工知能)はそれ自身、大変結構な話だ。もしも万一それによって何も毀損しないのなら、それは無いよりもあったほうがいいに決まってはいる。
 しかし、何やら新しきものを軽々に初めてしまえば実に多くのものが失われ得るのが世の常だ。にも関わらず現代の令和日本には、新手のスローガンさえ唱えておけばそれがデジタルであろうがDXであろうがGXであろうが兎にも角にも否定できぬとのこわばった空気が世間に充満している。
 このことはつまり、現代人の多くが今やクライテリオン(規準)不在のままにただただスローガンを嘯きつつ公益・国益を無意図的に激しく既存し続ける愚挙に日々従事している事を意味している。本誌ではこうした現代日本の醜態を憂い、SDGsやAIなどのスローガンの不条理を徹底批判する。読者各位がこざかしい魔語に心乱されぬ精神を涵養せんとする、その一助にならんとすることが本特集の主旨である。是非ともご一読願いたい。
表現者クライテリオン編集長 藤井聡

【特集】SDGs/AI批判序説 スローガンに群がる愚
[特集インタビュー]
養老孟司SDGsとAIを語る/養老孟司 聞き手 浜崎洋介
[特集論考]
SDGsという陥穽 大合唱の裏に何があるのか/池田清彦
・AIとの融合は「人間」を幸せにするか/仲正昌樹
・AIの「知能観」 シンギュラリティ論に惑わされないために/川端祐一郎
ポストモダン左派はなぜウソをつくのか/掛谷英紀
・スローガンの裏に潜む「ケガレの動員」に警戒せよ/辻田真佐憲
・SDGsよりも「常若」を/葛城奈海
[特別座談会]
・積極財政の政治を実現せよ 自民党衆議院議員 城内実中村裕之両氏に聞く/城内 実×中村裕之×藤井 聡
統計学・行動科学から問い直す、「コロナ専門家」の倫理観[後編]/松原 望×竹村和久×藤井 聡
[連載]
・「危機感のない日本」の危機 「公」を持たない日本人(試論/大石久和
・[新連載]徹底検証! 霞が関の舞台裏 脱藩官僚による官僚批評 第①回 昨今の財務省の動きを検証する/室伏謙一
・「農」を語る 第3回 「農」は人間精神を守る最後の砦/堤 未果×藤井 聡
・欧米保守思想に関するエッセイ 第10回 プラトンの「国家」 哲人統治の必要性と不可能性というパラドックス/伊藤 貫
・虛構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー 第二十五回 マルクスの亡霊たち 新しい全体主義の到来②/富岡幸一郎
・戦争を知らないオトナたち 第三回 凍てつく日の丸落日の大地シベリアに生きる/小幡 敏
逆張りのメディア論29 反戦報道が引き寄せる台湾有事/松林 薫
ナショナリズム再考 第20回 リベラリズムは世代間正義を論じることができるか(二)愛着と忠誠の政治哲学序説㊈/白川俊介
・葬られた国民作家 獅子文六 第四回 亡命からの復権 敗戦三部作/平坂純一
・欲望の戦後音楽ディスクガイド 第2回 Joy Division/Unknown Pleasures/篠崎奏平
・映画で語る保守思想 第3回 『ランボー』に見る、怒りと復讐の倫理(後編/藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎
・東京ブレンバスター④ 格闘技の聖地としての靖国神社但馬オサム
・編集長クライテリア日記 令和四年十二月~令和五年一月/藤井 聡
[その他]
・「AI」という名のルサンチマン 現代の進歩主義に告ぐ(鳥兜)
・日本のエリートは「中央集権化」の時代を担い得るのか?(鳥兜)
・債務とは何か? 信用貨幣と商品貨幣の違い/ムギタロー(特別寄稿)
・性急な教育と悠長な教育/高江啓祐(寄稿)
・読者からの手紙
・『民主主義とは何か』 宇野重規著/前田龍之祐(書評)
新自由主義から新重商主義へ/柴山桂太(巻末オピニオン)
・「徹底自粛」論はどこへ行ったのか?(保守放談)
・コロナ政策、その「失敗の本質」(保守放談)

チャンネル桜・討論『属国脱却の現実性を問う』!

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 先日出てきたチャンネル桜さんの闘論!倒論!討論!『属国脱却の現実性を問う』です。
 当日は、信頼感のある方々——掛谷英紀氏(スカイプ出演)、ジェイソン・モーガン氏、施光恒氏、茂木誠氏——との議論という事もあってか、ゆっくりと話すことが出来ました(笑)。よろしければ、是非。

「平坂アーカイブス」(1)~(5)完成!

 「平坂アーカイブス」での「浜崎」シリーズが完成したので、改めて、スレッドを立てておきます。お時間ありましたら、是非。
 で、できれば「平坂アーカイブス」のチャンネル登録を!(笑)。

「1」の方は、私がインタビュアー役になって、「平坂純一」氏について色々と聞いています(笑)。よろしければ是非。
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「2」の方は、平坂さんとの出会いについての思い出話と、「ニチゲ―」話と、なぜか「ドイツ・ロマン主義」についてです(笑)。よろしくお願いします。
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「3」の方は、いよいよ本題の映画『憂国』論から、三島由紀夫論です。よろしくお願いします。
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「4」の方は、勝新太郎三島由紀夫の共演で有名な映画『人斬り』(五社英雄監督)論から、なぜか映画『レフトアローン』の話、そして西部邁論です。よろしくお願いいたします。
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「5」は完結編です。話題としては、クライテリオン話と、「平坂純一」論、映画話、渡辺直己話、家族話、大学院話など…、完全に本題が終わった後の「茶(酒?)飲み話」です(笑)。本当は、もっと色々毒を吐いているんですが(汗)、あまりに「飲み話」に流れたところはカットしています。よろしければ、是非。
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