批評の手帖

浜崎洋介のブログです。ご連絡は、yosuke.khaki@gmail.comまで。

「ナビゲート2019」に、「移民問題への思考停止」を書きました。

 『毎日新聞』に「移民問題への思考停止」というコラムを書きました。
 ほんとんど、先日翻訳刊行されたダグラス・マレーの『西洋の自死』の紹介文(書評)ですが、そこから、日本の「移民政策」の現状を本気で考えてもらいたいという思いで書きました。もちろん、その裏には「人権」「寛容」「多様性」という概念を「時と処と立場」を弁えずに無際限に拡大してきた〈西洋啓蒙主義リベラリズム〉の病理が横たわっています。が、それなら、「リベラリズム」を〝方法〟ではなく、〝理念〟として無反省に輸入し続けて来た日本も、この「自死」は他人事ではありません。おそらく、思考停止した文化エリート連中(この国のインサイダーたち)は、この「現実」が全く見えていないのだと思います。あるいは、見ようとしていないのだと思います。それこそ、まさにマレーが「実証」しているところです。
 この記事は、一人でも多くの人に読んでもらいたいとおもいます。
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