- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2019/01/05
- メディア: 雑誌
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今年の仕事始めは、「2019・すばるクリティーク賞」です。
今回の受賞作は、弱冠25歳の赤井浩太さんの「日本語ラップfeat.平岡正明」です! 去年の近本洋一さんの丹下健三論もそうでしたが、今回の赤井さんの批評も「すばるクリティーク賞」でしか世に出ない批評だと思っています(笑)。
「緻密だが小さくまとまった批評」(研究?)か、「時代を俯瞰するしか能のない批評」(社会学?)が出回る世の中で、「やる気と覚悟のある若い批評」というのはなかなかお目にかかれませんが、赤井さんの批評は、まさにそんな「やる気と覚悟のある若い批評」です。まず何よりも文体のセンスがずば抜けています。「読んでいると、笑えてきて、かつ元気が出てくる批評」というのは、それだけで価値があると思いますが、これからの赤井さんの活躍に期待です。
詳しい講評に関しては、『すばる』(2019年2月号)所収の「選考座談会」で触れていますので、そちらの方をご参照下さい(若干厳しめのことも言っていますが…)。