批評の手帖

浜崎洋介のブログです。ご連絡は、yosuke.khaki@gmail.comまで。

「2019・すばるクリティーク賞」が発表されました。

すばる2019年2月号

すばる2019年2月号

 あけまして、おめでとうございます。2019年は、世界的にも国内的にも波乱が予想されますが、改めて気を引き締めていきたいと思います。今年も、何卒よろしくお願い申し上げます。

 今年の仕事始めは、「2019・すばるクリティーク賞」です。
 今回の受賞作は、弱冠25歳の赤井浩太さんの「日本語ラップfeat.平岡正明」です! 去年の近本洋一さんの丹下健三論もそうでしたが、今回の赤井さんの批評も「すばるクリティーク賞」でしか世に出ない批評だと思っています(笑)。
 「緻密だが小さくまとまった批評」(研究?)か、「時代を俯瞰するしか能のない批評」(社会学?)が出回る世の中で、「やる気と覚悟のある若い批評」というのはなかなかお目にかかれませんが、赤井さんの批評は、まさにそんな「やる気と覚悟のある若い批評」です。まず何よりも文体のセンスがずば抜けています。「読んでいると、笑えてきて、かつ元気が出てくる批評」というのは、それだけで価値があると思いますが、これからの赤井さんの活躍に期待です。
 詳しい講評に関しては、『すばる』(2019年2月号)所収の「選考座談会」で触れていますので、そちらの方をご参照下さい(若干厳しめのことも言っていますが…)。