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「ナビゲート2019」(毎日新聞・4月24日付夕刊)に「『改革』熱が壊した力」を寄稿しました。
先日伝えられた、日本思想史研究者の西村玲さんの自殺(2016年、享年43歳)の報道(「家族と安定がほしい」心を病み、女性研究者は力尽きた:朝日新聞デジタル)に絡めて、平成の「大学改革」について批判した記事になっています。
東北大学で博士号を取り、その後に日本学術振興会特別研究員に選ばれ、数々の業績を上げた西村さんは(日本学術振興会賞と日本学士院学術奨励賞を受賞)、しかし、応募した20以上の大学で常勤ポストに就けなかったとのことです。が、だとすれば、ここまで「優秀」な若手研究者(文系)に場所を提供できない「大学」とは一体何なのか。それを、90年代以降の「大学改革」の実態を踏まえながら問うた記事になっています。
この主題は、いつかメルマガなどでも取り上げたいと考えていますが、いずれにしろ、一読していただければ幸いです。