批評の手帖

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大江健三郎『万年元年のフットボール』の書評を書きました。


万延元年のフットボール (講談社文芸文庫)

万延元年のフットボール (講談社文芸文庫)

 告知が遅れましたが11月〜12月にかけて、大江健三郎万延元年のフットボール』の書評「人生に食込む言葉」が、共同通信社から各紙に配信されました。「何でもいいから、思い出に残っている本を一冊」ということで、初めて大江健三郎について書いてみました。中学時代の思い出の一冊であると同時に、私にとっては「戦後文学の入り口」でもあります。『死者の奢り・飼育』、『日常生活の冒険』、『われらの時代』、『性的人間』、『個人的体験』、『空の怪物アグイ−』から『万延元年のフットボール』や『われらの狂気を生き延びる道を教えよ』に至る大江健三郎の道行きによって、私自身は現代文学に眼を開かれたのでした。目に留まった時にでも、一読していただければ幸いです(こんな機会を作ってくれた瀬木さんに、改めて感謝です!)。
 これが、私の仕事納めですね。今年一年、ホント色々ありましたが、来年もまたよろしくお願い致します。