批評の手帖

浜崎洋介のブログです。ご連絡は、yosuke.khaki@gmail.comまで。

4月21日に、「澤村・浜崎スコレー」というゼミナールを開催します!


 突然ですが、表現者塾から分岐した活動として澤村修治氏と「澤村・浜崎スコレー」(第一回は2017年4月21日、於・フォーラム・ミカサエコ西部邁氏推薦・『表現者』後援)というゼミナールを立ち上げます(ホームページも作って頂きました→http://ameblo.jp/sawa-hama-schole)。
 まだ、立ち上がったばかりの活動で手探りの状態ですが、これから澤村さんと、ゆっくりと、しかし着実に私たちなりの「スコレー」を実践していければと思っております。私自身は、小林秀雄福田恆存が学生たちと対話を重ねた「国民文化研究会」のようなものに少しでも近づければと考えていますが(興味がおありの方は、小林秀雄の『学生との対話』や、福田恆存の『人間の生き方、ものの考え方』を手に取ってみてください)、ともあれ、やってみなければ何も見えてはきません。
 もちろん「スコレー」 (scholē)とは本来「閑暇」「ひま」を意味する古代ギリシャ語ですが、転じて「学校」を意味する「スクール」(school)にもなりました。大学を含めた「学校」が、ともすれば〈知識=情報〉を受け渡すためだけの無味乾燥な場所となってしまいがちな現在、本来の意味での〈スコレー=ひま・ゆとり〉をこそ取り戻し、そこで「余裕」のある知の営みを展開できればと思っております。実際、日本語の「考へる」という言葉も、「か」という強調音に「身(む)」+「交(かふ)」が合成してできた「かむかふ」が語源だと言われます。つまり、「考へる」ということは、単に知識を集めたり、それを器用に操作するということではなくて、目の前の現実や他者と徹底的に交わり、親身に付き合うということからしかはじまり得ない営みだということです。そして、もちろん、そんな付き合いのなかから生まれて来る「時間」の手応えこそが、ほかならぬ「スコレー(余裕、ゆとり)」なのです。
 ということで、来る4月21日に、第一回「澤村・浜崎スコレー」は以下の通りに開催いたします。二回目以降は、できるだけゲストなどを呼んでいきたいと考えていますが、まずは澤村さんと私とで「日本」について徹底討議するところから「スコレー」を始めたいと思っています。応援していただければ幸いです。よろしくお願い致します!

 以下に詳細を記しておきます。申し込み方法などをご参照いただければと思います。

歴史と文学を軸に語る「澤村・浜崎スコレー」
スコレーとは、哲学・文化・芸術の論議に欠かせない、主体的に行使する「余裕」のこと。ギリシア哲学で重んじられたスコレーを以て営まれるスクール(学校)こそ「澤村・浜崎スコレー」です。 多彩なゲストとともに、歴史をふまえつつもアクチュアルに、知識をふまえつ つも実践的に、意気かつ粋な座談を繰り広げていきます。

第一回「澤村・浜崎スコレー」:「日本」らしさの再発見一“戦後体制”の暴挙と人文知の回復

澤村修治(さわむらしゅうじ) 1960(昭和35)年東京生。千葉大学人文学部卒。出版社で新著や選書の編集長を歴任する。2010年より自著を発表。『表現者編集委員帝京大学非常勤講師。【著書】『天皇のリゾート』『日本のナイチンゲール』『敗戦日本と浪曼派の態度』ほか。児童書も2冊上梓。【連載】「記憶の王国ー暴れん坊と略人の時代」(『表現者』)【近刊】『唐木順三〜あめつちとともに』(ミネルヴァ書房)

浜崎洋介(はまさきようすけ)1978(昭和53)年埼玉生。日本大学芸術学部卒。東京工業大学大学院博士課程修了。博士(学術)。文芸批評家。 日本大学非常勤講師。 【著書】『福田恆存 思想の《かたち》―イロニー・演戯・言葉』【共著】『アフター・モダニティ―近代日本の思想と批評』【編著】福田恆存アンソロジー三部作『保守とは何か』『国家とは何か』『人間とは何か』ほか。【5月近刊】『反戦後論』(文藝春秋)

推薦》西部邁
後援》表現者
協力》芦澤泰偉事務所、TOKYO MX西部邁ゼミナール』(http://s.mxtv.jp/nishibe/)、フォーラムミカサエコ(掲載、五十音順)
●予定されるゲスト:西部邁富岡幸一郎、柴山桂太、芦澤泰偉、ほか
●4月21日は『表現者富岡幸一郎編集長も顔を出す予定です

日時>平成29年4月21日(金)午後6時30分より2時間程度(18:00開場)
場所>フォーラムミカサエコ7階ホール(東京・神田)
アクセス>http://fm-tohnet.com/access
参加費>講演会3,000円(税込) 高校生以下1,500円(税込)
    懇親会3,000円(税込) 近隣にて。希望者要申込。(お支払は当日会場にて。懇親会には澤村・浜崎両氏出席します)
定員>80名(定員に達し次第締切)
申込方法>メールまたはFAXにてお申し込みください。
➀氏名 ②電話番号 ③参加人数 ④懇親会参加・不参加を明記の上、
事務局(フォーラムミカサエコ内 担当・大川)まで。
MAIL:sawa_hama_schole@yahoo.co.jp
FAX:O3-3291-1396
折り返し申込確認の連絡をいたします。
※2日以内に返信が無い場合、お手数ですが再度ご連絡ください。