3月14日に、シンポジウム「人文学と批評の使命Ⅰ」(神戸大学)に登壇します。

 急な告知になってしまいましたが、来週の3月14日(火曜日)に神戸大学で催されるシンポジウム「人文学と批評の使命Ⅰ」にパネリストとして登壇します。この度のシンポジウムには、以前、三島由紀夫の国際シンポジウムでもご一緒した神戸大学の梶尾文武氏が呼んでくれました。しかも、なんと大学院の後輩で、現在SF・文芸批評家として活躍している藤田直哉氏も一緒に登壇する予定です。まさか、藤田君とこんなところで一緒になろうとは思いもしませんでしたが、嬉しい偶然ということで私自身も楽しみにしています。
 現在、神戸大学文学部では「若手研」という活動があるらしく、今回のシンポジウムもその一環の催しだとのことです。「事前申込不要。参加自由」とのことなので、関西圏にお住まいの方で興味のある方は是非お越しください。
 
 以下はシンポジウム内容を記したHP(http://www.lit.kobe-u.ac.jp/event/2017-03-07-01.html)のコピーです。ご参照いただければ幸いです。

現在、「批評」は大きな転換点を迎えている。従来の日本の文芸批評は、小説を中心とする文学作品との緊張関係のなかで培われてきた。ところが今日では、批評は言語表現という対象をもはや必要とはせず、直接的には言語として現れてはいない諸々の文化領域へとその対象を転位している。このような変容は、なぜ、いかにして起ったのか。アカデミズムとしての人文学は、変容する「批評」とどのような関係を切り結ぶことができるのか。今回のシンポジウムでは、批評家と研究者との対話あるいは対決を通じて、こうした問いをさらに深めたい。

開催概要
<日時>3月14日(火)13時30分〜17時
<会場>神戸大学文学部C棟5階大会議室
<発言>
 藤田直哉:批評と研究は、共犯者か糾弾者か?
 山本浩司:「くそっ! その犬ころをぶち殺せ! やつは書評家だ。」ドイツにおける文学と批評のわりない仲
      について
 浜崎洋介グローバリズムの終焉と批評の使命
 高村峰生:批評と「私」の位相
<討論者>大橋完太郎・久山雄甫(本学)
<司会>梶尾文武(本学)
*事前申込不要。参加自由。
<発言者プロフィール>
藤田直哉(ふじた・なおや)氏
1983年、札幌生まれ。東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻博士課程修了。博士(学術)。SF・文芸批評家。著書に『虚構内存在』『シン・ゴジラ論』(作品社)、編著に『地域アート 美学/制度/日本』(堀之内出版)『3・11の未来 日本・SF・創造力』(作品社)など。編著『東日本大震災後文学論』(南雲堂)を近刊予定。

山本浩司(やまもと・ひろし)氏
1965年、大阪府生まれ。早稲田大学文学研究科博士後期課程満期退学。広島大学講師を経て、現在、早稲田大学文学学術院准教授。専門は現代ドイツ文学。共編著に、Nachleben der Toten / Autofiktion (München); Übersetzung -Transformation(Würzburg)。訳書に、デーブリーン短編集成『たんぽぽ殺し』(共訳、河出書房新社)、ヘルタ・ミュラー『息のブランコ』(三修社)など。

浜崎洋介(はまさき・ようすけ)氏
1978年、埼玉生まれ。東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻博士課程修了。博士(学術)。文芸批評家。著書に『福田恆存 思想の〈かたち〉―イロニー・演戯・言葉』(新曜社)。共著に『アフター・モダニティ―近代日本の思想と批評』(北樹出版)。編著に福田恆存アンソロジー三部作『保守とは何か』『国家とは何か』『人間とは何か』(文春学藝ライブラリー)。第一評論集『反戦後論』(文藝春秋) を近刊予定。「すばるクリティーク賞」選考委員。

高村峰生(たかむら・みねお)氏
1978年東京生まれ。東京大学文学部英文学科卒業。同、人文社会系研究科修士課程を修了。イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校で博士号(比較文学)を取得。現在、神戸女学院大学文学部英文学科准教授。専門は20世紀の英米文学・文化、および比較文学表象文化論。 共著に『文学理論をひらく』(木谷厳編・北樹出版)。近刊に『触れることのモダニティ』(以文社)。

<主催>神戸大学大学院人文学研究科若手研究者支援プログラム
<お問い合わせ>梶尾文武(神戸大学人文学研究科)